紀中エリアの日高郡日高川町にある『道成寺』。
創建は701年、開山の起源については諸説あるようです。宗派は天台宗。
安珍・清姫伝説が有名で、能・歌舞伎など古典芸能では人気の演目として現在でも演じられています。
1932年に選定された巡礼「新西国三十三箇所」の第五番札所。
桜の名所としても有名。


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共同駐車場から寺への参道にはお土産屋・お食事処が軒を連ねます。

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62段ある石段を上がった所にある仁王門。
建立は1700年。

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仁王門を通って真正面にある本堂。
建立は1357年。

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本堂内部は普段公開されていませんが、春と秋の期間限定で無料拝観できます。
春:3月下旬~4月上旬
秋:10月~11月
時間は10:00~15:00

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本堂内には多数の絵巻物を見ることができるようになっており、
能や歌舞伎で演じられた道成寺の写真も壁板に多数飾られていました。
お守り、数珠、絵はがき、道成寺関連の書籍、花しおりなども販売されていました。

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内陣概観。

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奈良時代(8世紀)に作られたと見られる千手観音立像。

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手前は毎年春に行われる「ジャンジャカ踊り」で使われる蛇(じゃ)。
右奥に見える銅鐸は、1762年に道成寺近くの水田から見つかった鐘巻銅鐸(2~3世紀のもの)。

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三重塔。
1764年に再建。

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垂木(軒先をささえる木)が1・2階と3階では違う造りになっているエピソードがあります。

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閻魔の廰(十王堂)。
建立は1707年。

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境内には「道成寺の七不思議」のプレートが立てられており、興味をそそられます。

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宝仏殿・縁起堂の拝観は有料となっています。
縁起堂では「安珍清姫」の絵巻物を使っての「絵とき説法」が毎日3~10回行われています。
道成寺 - インフォメーション

施設内は撮影禁止だったので文章で説明していくと、
入り口~縁起堂には歌舞伎・能などで道成寺が演じられた写真がズラリ。
縁起堂内には道成寺を演じた際の着物・セットの鐘、絵画などが飾られていました。
1人のお坊さんによる絵巻物を使っての絵説き説法は、分かりやすく随所に軽い笑いが
散りばめられており、時間を感じさせない面白さがありました。
年間3000回も同じ話をされているそうで、洗練された話芸の域に到達しています。
安珍清姫伝説は今風に説明すると、イケメン坊主の安珍がヒステリックな清姫に追いかけ回されて殺されてしまうストーカー事件です。

宝仏殿には国宝・重要文化財・県指定文化財など貴重な仏像が多数鎮座。
1000年以上前の仏像たちからなのか、それとも特殊なお香なのか分かりませんが
今まで嗅いだことがないような香りが立ちこめていました。(嫌な匂いではなかったです)
国宝である「千手観音像」は高さ3.2mといい、ディテールの細かさといい、圧倒的な存在感がありました。
他にも四天王像、十一面観音菩薩像、釈迦如来像などが置かれています。

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安珍塚。
安珍と釣鐘を葬った場所。


■道成寺の桜
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■関連リンク
道成寺 - Wikipedia
安珍・清姫伝説 - Wikipedia
新西国三十三箇所 - Wikipedia


■スポット情報

名称道成寺
サイトリンク道成寺
所在地和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
営業時間09:00~17:00(縁起堂・宝仏殿)
定休日無し
電話0738-22-0543
駐車場有り(乗用車 1日/500円 100台分、バス 1日/2000円 30台分)
トイレ有り(バリアフリー対応有り)
アクセスアクセス
補足情報拝観料(縁起堂・宝仏伝)


■Googleマップ


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